1. 術式別プロトコルを超えて:ERAS学会ガイドライン横断の普遍的麻酔科コアの同定(系統的レビュー)
🔒 有料(抄録のみ)British Journal of Anaesthesia (IF 9.2) | PMID 42469102 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42469102/ | 2026 Jul 17
和訳アブストラクト
ERAS学会ガイドラインを横断し普遍的な麻酔科コアを同定する系統的レビュー。45の麻酔科アンブレラ用語をパイロット抽出とDelphiで分類、2名が独立抽出、AGREE IIで質評価。一貫性を>80%/60-80%/20-60%/≤20%で分類。39文献中24ガイドライン(2013-2025)を採用、23で麻酔科関与を確認。45用語中、一貫8・概ね一貫10・混在16・希薄11。一貫領域:多角的鎮痛、絶食、血栓予防、抗菌薬予防、栄養、体温・輸液管理、術式特異的推奨。平均AGREE II 76%。
PICO
すでに知られていること: ERASは術式別推奨だが専門横断原則の程度が不明確だった。
本研究で明らかになったこと: 術式が異なっても一貫した麻酔科コアが存在。輸液管理等は局所的評価が必要。
2. 全身麻酔±区域麻酔での大整形外科手術患者の機能障害:全国請求データを用いたターゲット試験エミュレーション
🔒 有料(抄録のみ)British Journal of Anaesthesia (IF 9.2) | PMID 42469101 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42469101/ | 2026 Jul 17
和訳アブストラクト
日本のDPCデータ(2016-2023)で大整形外科手術の成人を対象に、全身+区域麻酔(GA+RA)とGA単独をターゲット試験エミュレーションで比較。主要評価は入院-退院時のBarthel Index差。安定化IPTWで補正。GA+RA 244,212例(末梢神経ブロック183,564、硬膜外60,648)、GA単独435,462例。傾向スコア重み付け後、GA+RAはBarthel改善が高く(平均差0.73、95%CI0.57-0.88、p<0.001)、術後在院日数短縮(-1.40日、p<0.001)、院内死亡低下(HR0.85、95%CI0.76-0.96、p=0.006)。
PICO
- P: 大整形外科手術の成人
- I: 全身麻酔+区域麻酔
- C: 全身麻酔単独
- O: Barthel改善(差0.73)、在院日数-1.40日、院内死亡HR0.85
すでに知られていること: 区域麻酔併用のADLへの効果は不明確だった。
本研究で明らかになったこと: GA+RAは機能改善・在院短縮・死亡低下と関連(残余交絡に注意、前向き検証が必要)。
3. 21世紀のMAC:個別化の時代か?(Editorial)
🔒 有料(抄録のみ)British Journal of Anaesthesia (IF 9.2) | PMID 42442991 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42442991/ | 2026 Jul 13
和訳アブストラクト
最小肺胞濃度(MAC)は吸入・静注麻酔薬の効力・麻酔深度の主要指標だが予測に限界がある。齧歯類モデルで、集団ではなく個体における麻酔深度指標としてのMACの確率的性質を示した最近の研究を論じるEditorial。
PICO
すでに知られていること: MACは集団平均の効力指標。
本研究で明らかになったこと: 個体でのMACの確率的性質を踏まえ、個別化の必要性を議論。