対象6誌(Lancet / NEJM / Nature Medicine / JAMA / BMJ / Ann Intern Med)/ 直近7日 / 要約55件・その他101件超
※ このダイジェストは総合誌の麻酔・集中治療以外の全分野をまとめたものです。麻酔・集中治療関連は別ファイル「週刊ダイジェスト」に収載しています。
周術期・ICUに関連しうる注目
• GLP-1系が一斉公開: retatrutide(Lancet)・orforglipron(JAMA)・aleniglipron(Nat Med)・mazdutide(JAMA)。肥満・糖尿病で大幅減量。周術期の胃内容・誤嚥リスク管理に直結し、使用患者の増加に留意。
• フィネレノン、CKD全般へ拡大: 非糖尿病CKD(NEJM)・糸球体疾患(JAMA)・3試験プール(Lancet)で腎・心保護。高K血症が増えるため周術期電解質管理に関連。
• TRACK試験(JAMA): 進行CKDで低用量リバーロキサバンは心血管イベントを減らさず大出血を増やした(無効中止)。抗凝固の周術期判断材料。
• daraxonrasib(NEJM): 既治療膵癌でOS 13.2 vs 6.6か月(HR0.40)。RAS阻害の画期的データ。
• 基底動脈閉塞へのtenecteplase 24時間以内(Ann Intern Med synopsis): 機能予後を改善。急性期脳卒中対応の参考に。
The Lancet(IF 98.4)
1. 2型糖尿病へのretatrutide(GIP/GLP-1/グルカゴン三重作動薬)単剤:TRANSCEND-T2D-1(第3相RCT)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42250575 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42250575/ | 2026 Jun 06
和訳アブストラクト
食事・運動でコントロール不良の2型糖尿病537例を、retatrutide 4/9/12 mg週1回皮下 vs プラセボに無作為化(40週)。HbA1c変化はそれぞれ−1.69/−1.86/−1.94% vs プラセボ−0.81%(対プラセボ差 全てp<0.0001)。体重は−11.5/−13.9/−15.3% vs −2.6%。有害事象は主に軽中等度の消化器症状。
PICO
- P: 食事運動で不十分な2型糖尿病 537例
- I: retatrutide 4/9/12 mg
- C: プラセボ
- O: HbA1c・体重(用量依存的に大幅改善)
すでに知られていること: retatrutideは三重作動薬として肥満・糖尿病で開発中。
本研究で明らかになったこと: 単剤で血糖・体重を有意に改善。GLP-1系の安全性プロファイル。
2. CKDへのフィネレノン:個別患者データプール解析(INFINITY)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42248158 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42248158/ | 2026 Jun 05
和訳アブストラクト
FIDELIO/FIGARO/FIND-CKDの3 RCT・14,574例のIPDメタ解析。フィネレノンは複合腎アウトカムを24%減(HR 0.76)、腎不全単独も低下(0.85)。複合心血管アウトカム(0.80)、心不全入院(0.78)、心血管死(0.82)、全死亡(0.88)も低下。効果は糖尿病・CKD病因・eGFR・アルブミン尿・SGLT2i使用に依存せず一貫。高K血症は増加。
PICO
- P: 幅広いCKD患者 14,574例
- I: フィネレノン
- C: プラセボ
- O: 腎・心アウトカム(一貫して低下、高K血症増)
すでに知られていること: フィネレノンは2型糖尿病CKDで腎心保護を示していた。
本研究で明らかになったこと: 病因・血糖・eGFR・アルブミン尿を問わずCKDの基盤治療となりうる。
3. IgA腎症へのアトラセンタン:ALIGN最終2.5年結果(第3相RCT)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42242268 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42242268/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
生検確定IgA腎症404例。アトラセンタン(選択的ETA受容体拮抗)0.75 mg/日 vs プラセボ。136週のeGFR変化は−7.5 vs −9.9 mL/min/1.73m²(群間差2.4, 95%CI −0.1〜4.8, p=0.057)。総eGFRスロープ差1.4/年(0.5〜2.3)。SGLT2i併用層では差9.1。忍容性良好。
PICO
- P: IgA腎症 404例
- I: アトラセンタン
- C: プラセボ
- O: eGFR低下(抑制傾向、スロープは有意差)
すでに知られていること: 中間解析で蛋白尿減少を示していた。
本研究で明らかになったこと: 2.5年でも蛋白尿減少と腎機能温存、SGLT2i併用下でも効果。
4. CKD・複雑病態・進歩する治療:新たな希望と課題(Series総説)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42235560 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42235560/ | 2026 Jun 03
和訳アブストラクト
CKDは多系統の複雑病態。SGLT2i・非ステロイドMRA・GLP受容体作動薬が炎症・代謝・線維化の共通経路を標的に進行抑制・心血管改善。多疾患併存・フレイル・ポリファーマシーが実装の課題。
PICO: Series総説のためPICO非該当。テーマ=CKDの治療進歩と実装課題。
すでに知られていること: CKDは単独でなく多病態と併存する。
本研究で明らかになったこと: 併用戦略の相加的可能性、感染・がん関連CKDの早期発見の重要性。
5. 腎の健康・疾患における性差の理解の進歩(Series総説)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42235559 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42235559/ | 2026 Jun 03
和訳アブストラクト
腎構造・機能には性差があり、CKDの病態・予後・治療反応に異質性を生むが、ガイドラインは性差を無視している。生物学から臨床・治療・エビデンス生成・報告まで性差を統合的に論じる。
PICO: Series総説のためPICO非該当。テーマ=腎疾患の性差。
すでに知られていること: 性差は無視されがち。
本研究で明らかになったこと: 研究・報告での体系的な性差考慮が必要。
6. CKDの診断・検出の進歩(Series総説)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42235558 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42235558/ | 2026 Jun 03
和訳アブストラクト
CKDは世界で7.88〜8.44億人に影響し2040年までに死因第5位の予測。シスタチンC併用eGFR・アルブミン尿スクリーニング・AI画像など検出の進歩を概説。集団スクリーニングは新規治療登場で費用対効果が向上。
PICO: Series総説のためPICO非該当。テーマ=CKDの診断・検出。
すでに知られていること: 確認バイアスと検査アクセス不足で負荷推計に限界。
本研究で明らかになったこと: eGFR+アルブミン尿の集団スクリーニングが費用対効果的になりつつある。
7. PD-L1陽性胃癌への周術期serplulimab+術前化学療法:ASTRUM-006(第3相)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42225112 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42225112/ | 2026 Jun 01
和訳アブストラクト
切除可能PD-L1陽性(CPS≥5)胃/胃食道接合部腺癌588例。術前serplulimab+SOX→術後serplulimab vs プラセボ+SOX。EFSはCPS≥10で未到達 vs 42.0か月(HR 0.65, p=0.0082)、ITTでも改善(HR 0.73, p=0.015)。Grade3以上有害事象は免疫併用群で少ない(47% vs 59%)。
PICO
- P: PD-L1陽性切除可能胃/GEJ腺癌 588例
- I: 周術期serplulimab+SOX
- C: 周術期SOX
- O: EFS(免疫併用で延長)
すでに知られていること: 周術期化学免疫療法の成績は一定しなかった。
本研究で明らかになったこと: PD-L1陽性胃癌でEFS改善・安全性良好。OSは追跡継続中。
8. 進行扁平上皮NSCLCへのivonescimab+化学療法:HARMONi-6 OS中間解析(第3相)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42218899 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42218899/ | 2026 May 31
和訳アブストラクト
未治療進行扁平NSCLC 532例。ivonescimab(PD-1/VEGF二重抗体)+化学療法 vs tislelizumab+化学療法。中間OSは27.9 vs 23.7か月(HR 0.66, p=0.0017)で事前境界を満たす。Grade3以上TRAEは69% vs 59%、Grade3以上出血3% vs 1%。
PICO
- P: 未治療進行扁平NSCLC 532例
- I: ivonescimab+化学療法
- C: tislelizumab+化学療法
- O: OS(ivonescimabで延長)
すでに知られていること: PD1-VEGF二重抗体はPFS延長を示していた。
本研究で明らかになったこと: OSも統計学的・臨床的に有意に改善。新たな一次治療選択肢。
9. 高リスクDLBCLへのtafasitamab+lenalidomide+R-CHOP:frontMIND(第3相)
🔒 有料(抄録のみ)The Lancet (IF 98.4) | PMID 42217458 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42217458/ | 2026 May 30
和訳アブストラクト
未治療高リスクDLBCL/HGBL 899例。tafa-len-R-CHOP vs R-CHOP。PFS改善(HR 0.75, p=0.0194)、2年PFS 71.1% vs 62.9%。OS中間HR 0.85。Grade3以上TEAEは87% vs 76%、致死的TEAEは6% vs 4%だが総死亡は19% vs 22%。
PICO
- P: 未治療高リスクDLBCL/HGBL 899例
- I: tafa-len-R-CHOP
- C: R-CHOP
- O: PFS(改善、ただし有害事象増)
すでに知られていること: 高リスクDLBCLの約40%はR-CHOPで治癒しない。
本研究で明らかになったこと: PFS改善だが致死的有害事象増。OSは未成熟。新たな一次治療候補。
New England Journal of Medicine(IF 96.2)
1. 糖尿病のない CKDへのフィネレノン(FIND-CKD)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42246672 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42246672/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
糖尿病なしCKD(eGFR 25–<90、アルブミン尿あり)1,584例。フィネレノン10/20 mg vs プラセボ。32か月の総eGFRスロープは−3.3 vs −4.0 mL/min/1.73m²/年(差0.7, p<0.001)。複合腎・心アウトカムも低下(HR 0.77, p=0.04)。高K血症17.0% vs 13.3%。
PICO
- P: 糖尿病のないCKD 1,584例
- I: フィネレノン
- C: プラセボ
- O: eGFRスロープ・複合アウトカム(改善、高K血症増)
すでに知られていること: 糖尿病CKDでの有効性は確立。非糖尿病CKDは不明だった。
本研究で明らかになったこと: 非糖尿病CKDでもeGFR低下を抑制。
2. 一次性膜性腎症へのobinutuzumab vs タクロリムス
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42246654 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42246654/ | 2026 Jun 05
和訳アブストラクト
一次性膜性腎症142例。obinutuzumab(II型抗CD20) vs タクロリムス。104週の完全寛解は37% vs 6%(補正差31ポイント, p<0.001)。Grade3以上有害事象22% vs 19%。
PICO
- P: 一次性膜性腎症 142例
- I: obinutuzumab
- C: タクロリムス
- O: 104週完全寛解(obinutuzumabで優越)
すでに知られていること: obinutuzumabは血液腫瘍・自己免疫疾患で有効。
本研究で明らかになったこと: 膜性腎症の完全寛解導入でタクロリムスに優越。
3. CAR T細胞療法後の高度感作患者2例への腎移植
🔓 無料全文NEJM (IF 96.2) | PMID 42235014 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42235014/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
第1相安全性導入コホート。CD19/BCMA標的CAR T細胞で抗HLA抗体産生細胞を除去し、高度感作(cPRA≥99.9%)候補2例に脱感作後に腎移植を実施。
PICO: 第1相安全性導入(2例)。テーマ=CAR T脱感作後の腎移植の安全性・有効性。
すでに知られていること: 高度感作例の脱感作は効果が一定せず持続しにくい。
本研究で明らかになったこと: CAR T細胞による脱感作後に腎移植が可能であった初期報告。
4. 新規診断AMLの全経口治療(ASCERTAIN-V)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42235013 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42235013/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
強力導入不適/75歳以上の新規AML 189例。経口decitabine-cedazuridine+経口venetoclax。薬物相互作用なし。第2b相で完全奏効47%、CR/CRi 63%、OS中央値15.5か月。30日死亡3%・60日10%。
PICO
- P: 強力化療不適の新規AML 189例
- I: 経口decitabine-cedazuridine+venetoclax
- O: 完全奏効47%(骨髄抑制あり、相互作用なし)
すでに知られていること: 標準はアザシチジン/デシタビン+venetoclaxだが非経口。
本研究で明らかになったこと: 全経口レジメンが相互作用なく約半数で完全奏効。
5. リウマチ性多発筋痛症へのsecukinumab(REPLENISH, 第3相)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42234540 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42234540/ | 2026 Jun 03
和訳アブストラクト
再燃PMR 381例。secukinumab 300/150 mg vs プラセボ(全例24週プレドニゾン漸減)。52週の持続寛解は41.2%/40.6% vs 20.4%(各p<0.001)。年間累積GC量も低下。重篤有害事象は同等。
PICO
- P: 再燃PMR 381例
- I: secukinumab 300/150 mg+GC漸減
- C: プラセボ+GC漸減
- O: 52週持続寛解(secukinumabで高い)
すでに知られていること: GCが一次治療だが再燃・毒性が多い。
本研究で明らかになったこと: secukinumab併用で寛解率上昇・GC量減少。
6. IgG4関連疾患へのobexelimab(INDIGO, 第3相)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42233621 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42233621/ | 2026 Jun 02
和訳アブストラクト
活動性IgG4関連疾患194例。obexelimab(CD19/FcγRIIb共結合、B細胞非枯渇)週1回 vs プラセボ。初回フレアまでの時間が延長(HR 0.44, p<0.001)、フレア26.8% vs 54.6%。完全寛解37.1% vs 19.6%、GCレスキュー量も減少。
PICO
- P: 活動性IgG4関連疾患 194例
- I: obexelimab
- C: プラセボ
- O: フレアまでの時間(延長)・GC曝露(減少)
すでに知られていること: GCが要だが毒性・中止後再燃が課題。
本研究で明らかになったこと: 非枯渇型B細胞抑制でフレア・GC曝露を有意に低減。
7. 早期RET融合陽性NSCLCへの術後selpercatinib(LIBRETTO-432, 第3相)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42223087 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42223087/ | 2026 May 31
和訳アブストラクト
根治治療後のRET融合陽性NSCLC 151例。術後selpercatinib vs プラセボ(最長3年)。II/IIIA期の2年EFSは92% vs 61%(HR 0.17, p<0.001)。Grade3以上はALT/AST上昇が主。
PICO
- P: 早期RET融合陽性NSCLC 151例
- I: 術後selpercatinib
- C: プラセボ
- O: EFS(大幅延長)
すでに知られていること: 進行RET融合NSCLCで承認済みだが早期は不明だった。
本研究で明らかになったこと: 術後補助でEFSを大幅延長。
8. 高リスク限局性前立腺癌への周術期apalutamide(PROTEUS, 第3相)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42223077 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42223077/ | 2026 May 31
和訳アブストラクト
高リスク限局/局所進行前立腺癌2,109例。前立腺全摘前後にADT+apalutamide vs ADT+プラセボ(各6サイクル)。病理CR/MRDは8.9% vs 1.0%(OR 10.17)、5年無転移生存78.2% vs 73.5%(HR 0.80, p=0.02)。Grade3/4は39.6% vs 31.0%(主に皮疹)。
PICO
- P: 高リスク限局/局所進行前立腺癌 2,109例
- I: 周術期ADT+apalutamide
- C: 周術期ADT+プラセボ
- O: 病理奏効・無転移生存(改善)
すでに知られていること: 全摘後5年で最大50%が再発。
本研究で明らかになったこと: 周術期apalutamide追加で腫瘍学的転帰改善(有害事象増)。
9. 既治療転移膵癌へのdaraxonrasib vs 化学療法(RASolute 302, 第3相)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42223072 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42223072/ | 2026 May 31
和訳アブストラクト
既治療転移性膵管腺癌500例(91.8%がRAS G12変異)。daraxonrasib(経口RAS(ON)多選択阻害)vs 化学療法。RAS G12集団のOS中央値13.2 vs 6.6か月、全体でも13.2 vs 6.7か月(両者HR 0.40, p<0.001)。PFSも改善(HR 0.45/0.49)。
PICO
- P: 既治療転移性膵癌 500例
- I: daraxonrasib
- C: 化学療法
- O: OS・PFS(大幅延長)
すでに知られていること: 既治療転移膵癌の治療選択肢は限られる。
本研究で明らかになったこと: RAS阻害でOS約2倍。膵癌治療の画期的データ。
10. 転移前立腺癌へのPARP+アンドロゲン阻害+ADT(TALAPRO-3, 第3相)
🔒 有料(抄録のみ)NEJM (IF 96.2) | PMID 42223064 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42223064/ | 2026 May 30
和訳アブストラクト
HRR遺伝子変異を持つ転移性APMS前立腺癌599例。talazoparib+enzalutamide vs プラセボ+enzalutamide。3年画像PFS 77% vs 56%(HR 0.48, p<0.001)。3年OS 78% vs 72%(HR 0.77)。重篤有害事象42% vs 32%(貧血が主)。
PICO
- P: HRR変異の転移性APMS前立腺癌 599例
- I: talazoparib+enzalutamide
- C: プラセボ+enzalutamide
- O: 画像PFS(改善、有害事象増)
すでに知られていること: 去勢抵抗性でtalazoparib追加が有効だった。
本研究で明らかになったこと: より早期のHRR変異転移前立腺癌でもPFS改善。
Nature Medicine(IF 58.7)
1. 経口GLP-1受容体作動薬aleniglipron(ACCESS, 第2b相)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42249138 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42249138/ | 2026 Jun 05
和訳アブストラクト
肥満/過体重230例。経口aleniglipron 45/90/120 mg vs プラセボ。36週の体重変化はプラセボ補正で−8.2/−9.8/−11.3%(全p<0.0001)、プラトーなし。消化器症状は軽中等度。治療関連中止10.4%、肝障害なし。
PICO
- P: 肥満/過体重 230例
- I: 経口aleniglipron
- C: プラセボ
- O: 体重(用量依存的に減少)
すでに知られていること: 経口小分子GLP-1 RAが肥満治療で開発中。
本研究で明らかになったこと: 最大11.3%減量、忍容性良好でさらなる開発を支持。
2. Aβ-tau変曲点でのヒトミクログリア遷移と認知症/レジリエンス
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42243549 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42243549/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
前頭皮質の空間トランスクリプトーム+単核RNA-seq。ADの病理的連続体に6領域を同定し、Aβ関連炎症からtau関連プログラムへ移行する変曲点を発見。ミクログリアが早期炎症型から後期抗原提示型へ遷移。レジリエンス例で異なるパターン。
PICO: 基礎/トランスクリプトーム研究。テーマ=AD進行とレジリエンスのミクログリア状態遷移。
すでに知られていること: ADは病理に対する細胞応答で形作られる動的過程。
本研究で明らかになったこと: Aβ-tau界面のミクログリア遷移がレジリエンスの治療標的候補。
3. 慢性脳卒中後上肢麻痺への脊髄刺激(feasibility試験)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42243548 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42243548/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
重度上肢麻痺7例に頸髄硬膜外SCSを4週留置。重篤有害事象なし。SCS ONで即座に運動改善(平均+32%筋力、+5.6 FMA)。総運動時間8.6時間で平均+6.6 FMA改善、痙縮も全例低下。
PICO
- P: 慢性脳卒中後上肢麻痺 7例
- I: 頸髄硬膜外SCS
- O: 上肢運動機能(即時・持続的改善)
すでに知られていること: 標準リハは必要量に届かない。
本研究で明らかになったこと: 頸髄SCSが安全・実行可能で運動を補助。神経補綴の可能性。
4. 自傷リスクのあるLGBTQ+若者への社会的支援ロボット(RCT)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42243547 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42243547/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
自傷念慮のあるLGBTQ+若者153例。Purrble(触覚的情動調整ロボット)+安全計画 vs 安全計画単独。追跡で情動調整困難が低下(補正差−3.04, p=0.002)、不安・抑うつも低下。自傷には有意差なし。
PICO
- P: 自傷念慮のあるLGBTQ+若者 153例
- I: Purrble+安全計画
- C: 安全計画単独
- O: 情動調整困難(改善)
すでに知られていること: LGBTQ+若者は支援アクセスに障壁がある。
本研究で明らかになったこと: 補助的介入として情動調整を支援しうる。
5. ホモ接合性家族性高コレステロール血症へのAAV遺伝子治療(第1相)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42243546 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42243546/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
HoFH 3例にNGGT006(肝でLDLR発現するAAV8)を用量漸増投与。重篤な治療関連有害事象なし。全例で肝酵素上昇(治療で消失)。最高用量例でLDL-Cが11→<1.8 mmol/Lへ持続低下。
PICO
- P: HoFH 3例
- I: AAV遺伝子治療NGGT006
- O: 安全性・LDL-C低下(高用量で持続低下)
すでに知られていること: HoFHの80%以上がLDLR変異。
本研究で明らかになったこと: AAV遺伝子治療が忍容され高用量でLDL-Cを大幅低下。
6. 模範国における熟練助産者の分娩ケアの質
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42236909 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42236909/ | 2026 Jun 03
和訳アブストラクト
ネパール・セネガル・ザンビアで分析。熟練助産者の有効カバレッジは地域で12–43%にとどまり、粗カバレッジ30–100%との差(質ギャップ)が大きい。
PICO: 観察/モデル研究。テーマ=助産ケアのカバレッジと質の乖離。
すでに知られていること: 助産者立会い分娩は増えたが母体新生児死亡は比例的に減っていない。
本研究で明らかになったこと: カバレッジ統計が示すより救命ケアが届いていない。質の重要性。
7. 再発C. difficile感染への15株LBP vs 同一ドナーFMT(第1b相RCT)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42230754 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42230754/ | 2026 Jun 02
和訳アブストラクト
再発CDI 18例を低/高用量FMTまたは15株LBP(MTC01)に無作為化。治療関連有害事象なし。8週時のrCDI予防はLBP 7/9・FMT 8/9と同等。生着は両群で高く持続。
PICO
- P: 再発CDI 18例
- I: 15株LBP(MTC01)
- C: 同一ドナーFMT
- O: 安全性・rCDI予防(同等)
すでに知られていること: FMTは有効だが組成不定でスケールしにくい。
本研究で明らかになったこと: 定義済みLBPがFMTと同等の予防・生着。製造platformの提示。
8. 医療的に調整した食事(MTM)と医療利用・費用(Medicaid実証)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42230753 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42230753/ | 2026 Jun 02
和訳アブストラクト
MTM受給1,866例 vs 比較群1,372例。受給は入院31%減(aIRR 0.69)、ED受診20%減(0.80)、総医療費$3,433減。費用減はプログラム費の98%を相殺。
PICO
- P: 食事関連疾患+食料不安のMedicaid受給者
- I(曝露): 医療的調整食(MTM)
- C: 非受給比較群
- O: 入院・ED・費用(いずれも減少)
すでに知られていること: 小規模試験でMTMの健康効果が示唆。
本研究で明らかになったこと: 大規模政策でも入院・ED・費用を削減。"food is medicine"を支持。
9. 膠芽腫への腫瘍標的インターフェロンα遺伝子治療(第1相)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42225991 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42225991/ | 2026 Jun 01
和訳アブストラクト
MGMT非メチル化の新規膠芽腫24例にTemferon(IFN-α2送達の遺伝子改変自家幹細胞移植)。用量制限毒性なし。OS中央値16.7か月、PFS 8.1か月。改変細胞は骨髄・血中に長期検出。
PICO
- P: 新規膠芽腫(MGMT非メチル化)24例
- I: Temferon
- O: 安全性・生存(忍容、OS 16.7か月)
すでに知られていること: 膠芽腫は免疫学的に"冷たい"腫瘍で予後不良。
本研究で明らかになったこと: 局所IFN-α送達戦略が安全・忍容。
10. MET増幅胃/GEJ腺癌へのsavolitinib(第2相)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42225990 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42225990/ | 2026 Jun 01
和訳アブストラクト
MET増幅(コピー数≥10)の進行胃/GEJ癌110例。経口savolitinib。ピボタル相のORR 32.3%(95%CI 21.2–45.1)で閾値達成。Grade3以上TRAE 34.5%、治療関連死1例。
PICO
- P: MET増幅進行胃/GEJ癌 110例
- I: savolitinib
- O: ORR 32.3%(忍容)
すでに知られていること: MET増幅胃癌に有効な標的治療がなかった。
本研究で明らかになったこと: 後治療でも有望な抗腫瘍活性。RCTを支持。
11. SCLCへのSEZ6標的ADC ABBV-706(第1相)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42225988 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42225988/ | 2026 Jun 01
和訳アブストラクト
進行固形癌288例(R/R SCLC 124例)。SEZ6標的ADC ABBV-706。R/R SCLCでORR 52%。1.8 mg/kgでOS中央値12.4か月。貧血(61%)・疲労(38%)が主なTRAE。RP2Dは1.8 mg/kg Q3W。
PICO
- P: R/R SCLC等 124例
- I: ABBV-706
- O: ORR 52%(RP2D 1.8 mg/kg)
すでに知られていること: SEZ6はSCLC・神経内分泌腫瘍で発現。
本研究で明らかになったこと: R/R SCLCで有望な奏効。
12. MAGE-A4/A8標的TCRベース二重特異性T細胞engager IMA401(第1相)
🔒 有料(抄録のみ)Nature Medicine (IF 58.7) | PMID 42219399 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42219399/ | 2026 May 31
和訳アブストラクト
進行固形癌61例。IMA401±pembrolizumab。MTD未到達、RP2D 1–2 mg隔週。CRS 38%(Grade1-2)、一過性リンパ球減少33%。RP2DでORR 20%、頭頸部癌では29%。
PICO
- P: 進行固形癌 61例
- I: IMA401±pembrolizumab
- O: 安全性・ORR(RP2Dで20%)
すでに知られていること: TCRベース二重特異性プラットフォームを検証。
本研究で明らかになったこと: 忍容性良好でRP2Dに有望な抗腫瘍活性。
JAMA(IF 55.5)
1. 2型糖尿病でインスリングラルギンにorforglipron追加(ACHIEVE-5, 第3相)
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42251769 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42251769/ | 2026 Jun 07
和訳アブストラクト
インスリングラルギン使用の2型糖尿病546例。経口orforglipron 3/12/36 mg vs プラセボ追加。40週HbA1c変化−1.58/−1.88/−1.82% vs −0.79%(全p<0.001)。体重も−2.6/−4.8/−5.4% vs +0.2%。低血糖は増えず。
PICO
- P: グラルギンで不十分な2型糖尿病 546例
- I: 経口orforglipron追加
- C: プラセボ追加
- O: HbA1c・体重(改善、低血糖増なし)
すでに知られていること: orforglipronのインスリン併用効果は未報告だった。
本研究で明らかになったこと: インスリン併用で血糖・体重改善、低血糖増なし。
2. 中国人肥満成人へのmazdutide 9 mg(GLORY-2, 第3相)
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42251595 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42251595/ | 2026 Jun 07
和訳アブストラクト
中国人肥満461例。mazdutide(グルカゴン/GLP-1二重作動)9 mg週1回 vs プラセボ。60週体重変化−16.65% vs −1.50%(差−15.15%, p<0.001)。5%以上減量84.3% vs 33.1%。嘔吐53%・悪心47%。
PICO
- P: 中国人肥満成人 461例
- I: mazdutide 9 mg
- C: プラセボ
- O: 体重(大幅減、消化器有害事象多い)
すでに知られていること: 肥満は中国で重大な公衆衛生問題。
本研究で明らかになったこと: 臨床的に意味ある減量、ただし消化器有害反応。
3. インフレ抑制法のインスリン自己負担上限後のMedicare受給者の費用・使用
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42250272 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42250272/ | 2026 Jun 06
和訳アブストラクト
Medicare Part Dのインスリン使用者286万人。$35上限(2023)後、30日あたり費用は$22.95→$18.16(−21%)、年内変動も−48%。全体の使用は不変だが、高負担者で充填・服薬・継続が改善。
PICO
- P: Medicareインスリン使用者 286万人
- I(曝露): $35自己負担上限
- O: 費用低下、高負担者で使用改善
すでに知られていること: 2023年に上限導入されたが影響は不明だった。
本研究で明らかになったこと: 費用を低下・安定化し、従来高負担の人で使用を増やした。
4. 糸球体疾患によるCKDへのフィネレノン(FIND-CKDサブ解析)
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42246414 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42246414/ | 2026 Jun 05
和訳アブストラクト
FIND-CKDの糸球体疾患903例(IgA腎症46%・FSGS24%・膜性10%)。総eGFRスロープ−3.50 vs −4.23/年(差0.73)。アルブミン尿42%減、腎不全/40%以上eGFR低下リスク低下(HR 0.74)。
PICO
- P: 糸球体疾患によるCKD 903例
- I: フィネレノン
- C: プラセボ
- O: eGFR低下・アルブミン尿・腎複合(改善)
すでに知られていること: 糸球体疾患CKDでの効果は不確実だった。
本研究で明らかになったこと: 糸球体疾患でも腎機能低下を抑制。
5. 進行腎不全への低用量リバーロキサバン(TRACK, RCT)
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42240165 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42240165/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
CKD 4/5期・透析依存の高心血管リスク1,458例。リバーロキサバン2.5 mg×2 vs プラセボ。無効のため早期中止。主要複合(心血管死・MI・脳卒中・PAD)22.6% vs 20.7%(HR 1.09, p=0.46)。大出血8.8% vs 6.0%(HR 1.51, p=0.04)。
PICO
- P: 進行CKD・高心血管リスク 1,458例
- I: 低用量リバーロキサバン
- C: プラセボ
- O: 心血管複合(差なし)・大出血(増加)
すでに知られていること: 進行CKDでの抗血栓療法の効果は不明だった。
本研究で明らかになったこと: 心血管イベントを減らさず出血を増やす。ルーチン使用を支持しない。
6. 実測GFRと推算GFRの有害アウトカムリスク
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42240159 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42240159/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
スウェーデン6,174例。実測GFR(イオヘキソール)。mGFR 60はmGFR 90に比べ全死亡(HR 1.21)・腎不全(HR 2.85)増。eGFRcr-cysはmGFRとの関連を最もよく再現、eGFRcrは過小・eGFRcysは過大評価。
PICO
- P: 成人 6,174例
- I(曝露): 実測/推算GFR
- O: 全死亡・腎不全(mGFR 60で上昇)
すでに知られていること: 低eGFRは死亡・腎心イベント増と関連。
本研究で明らかになったこと: mGFR 60の閾値を支持。eGFRcr-cysが最も実測に近い。
7. 切除NSCLCへの術後nivolumab vs 経過観察(RCT)
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42224490 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224490/ | 2026 Jun 01
和訳アブストラクト
切除NSCLC 935例。術後nivolumab vs 経過観察。無益性で中止。ITTの無病生存中央値71.3 vs 68.8か月(HR 0.97)。PD-L1≥50%でも有意差なし(HR 0.86)。
PICO
- P: 切除NSCLC(EGFR/ALK陰性)935例
- I: 術後nivolumab
- C: 経過観察
- O: 無病生存(差なし)
すでに知られていること: 術前/周術期nivolumabはEFSを改善。術後単独は不明だった。
本研究で明らかになったこと: 標準補助療法後の術後nivolumab追加は無病生存を改善せず。
8. 便潜血単独 vs H. pylori便中抗原併用の費用対効果
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42223961 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42223961/ | 2026 Jun 01
和訳アブストラクト
台湾のRCTに基づくMarkovモデル。FIT+H. pylori便中抗原検査はFIT単独より有効かつ低費用(dominant)、$2094/QALY節減。費用便益比5.08。有病率が主な決定因子。
PICO: 費用対効果モデル。テーマ=胃癌・大腸癌スクリーニングの併用 vs FIT単独。
すでに知られていること: H. pylori集団スクリーニングの経済価値は不確実だった。
本研究で明らかになったこと: 併用が費用対効果的(中等度有病率の高費用環境でも)。
9. 集団スクリーニング試験(cfDNA MCED)と癌診断遅延(横断研究)
🔓 無料全文JAMA (IF 55.5) | PMID 42217468 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42217468/ | 2026 May 30
和訳アブストラクト
英NHS-Galleri試験参加地域とそうでない地域を比較。試験開始後6か月、参加地域で診断遅延率が上昇(差分の差3.4ポイント, p<0.001)。スピルオーバー効果を示す。
PICO
- P: イングランド21地域
- I(曝露): MCEDスクリーニング試験参加
- O: 診断遅延率(参加地域で一時的に上昇)
すでに知られていること: 集団スクリーニング試験のスピルオーバー効果は考慮されにくい。
本研究で明らかになったこと: 試験参加が限られた医療資源へのアクセスに影響。将来の試験は監視を。
BMJ(IF 42.7)
1. 5–24歳の全死亡の世界的水準と傾向 1990–2024(モデル研究)
🔒 有料(抄録のみ)BMJ (IF 42.7) | PMID 42242781 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42242781/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
2024年、5–24歳で推定210万人が死亡(25歳未満死亡の31%、1990年21%から増加)。死亡リスクは10–14歳で最低、年齢とともに上昇。男性が一貫して高い。2015年以降低下が鈍化。死亡は高死亡地域(西・中央/東・南部アフリカ)に集中。
PICO: モデル研究。テーマ=5–24歳の全死亡の水準・傾向。
すでに知られていること: 5歳未満死亡は急速に低下。
本研究で明らかになったこと: 5–24歳の進歩は不均一で鈍化。高死亡地域への投資が急務。
2. 5歳未満・乳児・新生児死亡の世界的傾向 1990–2024と2030予測(モデル研究)
🔓 無料全文BMJ (IF 42.7) | PMID 42242779 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42242779/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
2024年、5歳未満で推定490万人死亡(うち新生児230万)。最高はサブサハラアフリカ・南アジア。2015年以降低下が鈍化(5歳未満年率3.9%→1.5%)。60か国がSDG目標未達見込み。現傾向なら2025–30に2,730万人死亡の予測。
PICO: モデル研究。テーマ=5歳未満・新生児死亡の傾向と予測。
すでに知られていること: 小児死亡は大きく改善してきた。
本研究で明らかになったこと: 進歩が鈍化。新生児期と高死亡地域への投資が必要。
3. 5–19歳の死因の世界推計 2000–24(ベイズ多項ロジスティック)
🔓 無料全文BMJ (IF 42.7) | PMID 42242773 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42242773/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
2024年の5–19歳140万死亡で、首位は交通外傷(113,138)、次いでマラリア・新生物。5–14歳は感染・周産期・栄養が約50%だが15–19歳では23%未満。15–19歳女性では自傷が最多、男性では交通外傷。
PICO: 二次データ解析。テーマ=5–19歳の死因別死亡。
すでに知られていること: 主要死因の低下は鈍化。
本研究で明らかになったこと: 小児がんや非感染性疾患など未優先死因への注力が必要。
4. 新生児・5歳未満の死因の世界推計 2000–24(ベイズ多項ロジスティック)
🔓 無料全文BMJ (IF 42.7) | PMID 42242770 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42242770/ | 2026 Jun 04
和訳アブストラクト
2024年の5歳未満490万死亡で、首位は早産合併症(82万)、次いで下気道感染(66万)、分娩時関連(48万)、マラリア(45万)。2016年以降ほとんどの死因の低下が鈍化。
PICO: 二次データ解析。テーマ=新生児・5歳未満の死因。
すでに知られていること: 5歳未満死亡の低下が鈍化。
本研究で明らかになったこと: 早産合併症が最大死因。SDG目標達成には加速が必要。
Annals of Internal Medicine(IF 19.6)
以下1–7・9–11はACP Journal Clubの構造化抄録(他誌掲載の主要試験の批判的要約)です。タイトルが結論を示すため要点のみ記載します。
1. 2型糖尿病(メトホルミン不十分)でorforglipronが経口セマグルチドよりHbA1c低下(52週)
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224699 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224699/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。経口orforglipronが経口セマグルチドよりHbA1cをより低下させた。
2. 基底動脈閉塞で発症24時間以内のtenecteplaseが90日機能予後を改善
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224698 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224698/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。基底動脈閉塞で24時間以内tenecteplaseが通常治療より90日機能転帰を改善。急性期脳卒中管理に関連。
3. コントロール不良喘息でブデソニド・ホルモテロールへのグリコピロニウム追加が重症増悪を減少
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224697 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224697/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。三剤併用が年間重症増悪を減少。
4. SVTでデバイス補助 vs 標準Valsalva法が即時除細動成功率を向上
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224696 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224696/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。デバイス補助Valsalvaが即時洞調律化を改善。
5. 体液過剰検出における身体診察(RCE)各要素の診断精度は様々
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224695 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224695/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。体液過剰の身体所見の診断精度は要素・病態で変動。周術期の容量評価に関連。
6. スタチンは添付文書記載66有害事象中4つのリスクを増加(中央値4.5年)
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224694 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224694/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。スタチンはプラセボ比で66有害事象中4つのリスクを増加。
7. 急性VTEでアピキサバンがリバーロキサバンより臨床的に重要な出血を減少(3か月)
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224693 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224693/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。アピキサバンが臨床的関連出血を減少。周術期抗凝固選択の参考。
8. アスクレピオスの篩:医学文献ナビゲーションの歴史(索引からアルゴリズムへ)
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224692 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224692/ | 2026 Jun 02
和訳アブストラクト
医師が増殖する医学文献を扱うための戦略の歴史を、索引業務・抄録誌・引用索引・電子検索まで辿り、各々が「重要・有用な知識」の価値判断を内包してきたことを分析。AI統合時代における歴史的視座の意義を論じる。
PICO: 歴史的論考のためPICO非該当。テーマ=医学文献検索の歴史。
すでに知られていること: 文献の増殖は長年の課題。
本研究で明らかになったこと: 検索システムは知識生態系を形作る。AI時代に歴史的理解が役立つ。
9. 過体重/肥満で間欠的断食は食事指導と差なし、無介入より減量
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224690 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224690/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。間欠的断食は通常の食事指導と同等、無介入より減量。
10. ACS後PCI早期のP2Y12単剤 vs DAPTは30日の死亡/虚血複合を増やすが1年では差なし
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224687 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224687/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。早期P2Y12単剤化は30日で虚血イベント増、1年では差なし。周術期抗血小板管理に関連。
11. Omicron流行下の外来COVID-19で一部抗ウイルス薬が回復までの時間を短縮
🔒 有料(抄録のみ)Ann Intern Med (IF 19.6) | PMID 42224686 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42224686/ | 2026 Jun 02
ACP Journal Club要約。一部の抗ウイルス薬が回復時間を短縮。
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